「えっ、畳に白いポツポツ…?カビ!?」
一人暮らしの部屋でそんな光景を見つけて焦っているあなたへ。
実は畳のカビは、梅雨や夏に特に起こりやすいトラブルなんです。
でも、きちんと対処すれば、自分で落とせますし、再発も防げます。
この記事では、家にあるものだけでできる掃除方法や、忙しい人でも続けやすい予防法、賃貸での注意点まで、わかりやすくまとめました。
無駄な出費も防げるので、最後まで読んでくださいね。
畳にカビが生える原因4つ!通気性と除湿が重要

畳のカビは、主に湿気が原因で発生します。
特に梅雨時期や夏場は、空気中の水分が多く、畳が湿気を吸い込みやすくなります。
そのぶん、部屋の湿度が高いままだと、カビが生えやすくなってしまうんです。
一人暮らしでカビが生えやすい行動は、以下の4つです。
- 布団を畳に敷きっぱなしにしている
- 窓をほとんど開けず、部屋の換気が足りない
- 部屋干しや加湿器で湿気がこもる
- 雨の日でも除湿しない
一つでも当てはまったら要注意!
こんな環境が続くと、数日〜1週間でカビが発生することもありますよ。
布団を畳に敷きっぱなしにしている
布団を敷きっぱなしにしていると布団と接している部分に湿気がこもりやすくなります。
また、風通しが悪くなり湿った状態が長時間続き、カビにとって最適な環境になるのです。
窓をほとんど開けず、部屋の換気が足りない
部屋の換気が足りないと、カビが繁殖しやすくなります。
カビの胞子は常に空気中を漂うため、停滞した空気は胞子が沈降・定着しやすいからです。
そのため、換気をし風が通るだけで胞子の密度を下げられます。
部屋干しや加湿器で湿気がこもる
室内の呼気・調理・洗濯物の部屋干しなどで発生した水蒸気の相対湿度が60〜70%を超えるとカビが繁殖しやすい環境になります。
雨の日でも除湿しない
雨の日は外の相対湿度が80〜100%に達します。
換気しても乾いた空気は入ってこず、逆に湿気が部屋に入ってきます。
除湿せずに窓を開けていると、かえって室内が湿気で充満します。
まず確認!畳のカビを自分で落とす前にチェックするポイント

すぐに掃除に取りかかる前に、「このカビ、自分で落とせるのかな?」と状態をチェックしてみましょう。
自分で落とせないレベルのカビを一生懸命落とそうとすると、時間と労力が無駄になります。
しかも、畳が傷み修復不可能になる可能性もあります。
- 白いふわっとしたカビがうっすら出ている
- 畳の表面だけにカビがついている
- 黒や緑っぽく広範囲にシミが広がっている
- カビ臭が強く、畳の奥まで湿っている
- 畳の繊維がボロボロになっている
ひどい場合は無理せず、専門業者や管理会社に相談したほうが安心です。
畳のカビを自分で落とす方法【手順を詳しく解説】

白いカビなら、自分で簡単に落とせます。
以下の手順で掃除してみましょう。
準備するもの
- 消毒用エタノール(ドラッグストアでOK)
- 雑巾やキッチンペーパー
- 掃除機 or ほうき
- ゴム手袋・マスク(カビ対策)
- あれば:重曹スプレー(または粉の重曹)、酢スプレー
掃除の手順
① 畳を乾燥させる
窓を開けて風を通したり、エアコンの除湿モード+扇風機で畳を乾かします。
湿ったままでは掃除効果が落ちるため、まず乾燥が大事です。
② カビを表面からやさしく取り除く
掃除機やほうきで、カビをやさしく取り除きます。
※強くこすると畳が傷むので注意!
③ エタノールで拭き掃除
雑巾やペーパーに消毒用エタノールを吹きかけて、カビの部分をポンポンと押さえるように拭きます。
畳に直接吹きかけるのはNG。
※酢スプレーでも代用できますが、消臭・除菌力ではエタノールが最も効果的です。
④ 重曹でカビ臭さをリセット(必要に応じて)
「カビ臭がまだ気になる…」という場合は、重曹を活用するのがおすすめです。
重曹(小さじ1)+水(100ml)をよく混ぜてスプレーボトルに入れ、畳の臭いが気になる部分に軽く吹きかけて、乾いた布でふき取ります。
臭いが強い場合は、粉のまま重曹を畳に軽くふりかけて、数時間放置。
そのあと、掃除機やほうきでやさしく取り除きましょう。
※いずれも完全に乾燥した畳に使うこと!
水分が残っていると逆効果になります。
⑤ 乾いた布で拭き取り自然乾燥
最後に水分をふき取り、風通しをよくして完全に乾かしましょう。
半日〜1日ほど置くのが理想です。
このようにエタノール+重曹のWケアで、カビの見た目と臭いをどちらもスッキリ落とせます。
臭いが残るとカビが再発しやすくなるので、気になる方はぜひ取り入れてみてくださいね。
掃除後はこれ!カビを再発させないための予防法

せっかく掃除したのに、またカビが…なんてことにならないように、普段からの予防が大切です。
- 朝起きたら布団を畳む or 上げておく
- 天気がいい日は窓を10分以上開けて換気
- 湿気が多い日は除湿機やエアコンの除湿モードを活用
- 畳の下に除湿シートやすのこを敷くのも効果的
- 梅雨や夏は週1回、軽く掃除+エタノール拭きが安心
「忙しくて無理!」という人も、布団を上げて換気するだけでもカビ予防になります◎
布団のカビ対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
フローリングに布団を敷くなら必見!快適&カビ防止の「下に敷くもの」完全ガイド
除湿機やエアコンの除湿機能については、こちらで詳しく紹介しています。
一人暮らしに除湿機って必要?1ルーム女子の湿気ストレスを解決する方法
【徹底比較】エアコンの冷房と除湿の違い!電気代・使い分け・涼しさまで解説!
賃貸で畳にカビが生えたときの正しい対応と管理会社への伝え方

「え、畳にカビ…!でもこれ、掃除していいのかな?退去のときお金取られないかな?」
一人暮らしの賃貸物件でそんな不安に直面したときは、正しい手順を踏んで行動することがとても大切です。
畳にカビが出たとき、慌てて掃除するよりも管理会社に報告し、指示を仰ぐことが一番安全で確実な対応です。
カビを発見したら、まずは以下のことを行いましょう。
- 写真を撮る
- 掃除する前に連絡
- 状況に応じて自分で掃除 or 業者対応
- 自己責任にならないよう記録を残す
この4つを守れば、退去時のトラブルや費用請求をしっかり回避できます。
もちろん、故意にカビさせるのはいけませんが、大抵のことは管理会社などが対応してくれるでしょう。
ステップ①:まずは写真でカビの状態を記録する
畳にカビを見つけたら、すぐにスマホで写真を撮っておきましょう。
全体の様子と、カビ部分のアップの両方があるとベストです。
さらに撮影日を入れておけば、なお安心。
- 白いポツポツが出ている範囲(引きで撮る)
- カビの色や質感がわかるようにアップでも撮影
ステップ②:掃除する前に、管理会社や大家さんに連絡する
畳の掃除を始める前に、自己判断せずに必ず連絡を入れましょう。
なぜなら、勝手に掃除して畳が傷んだ場合、「原状回復義務」で修繕費を請求される可能性があるからです。
もし、管理会社にメールやLINEで連絡するときは、以下の文章を参考にしてくださいね。
件名:畳にカビが発生しました(〇〇号室・氏名) 本文:〇〇不動産ご担当者様 お世話になっております。〇〇マンション〇〇号室に住んでおります〇〇(氏名)です。 最近、部屋の畳に白いカビのようなものが発生しているのに気づきました。 現在の状態を写真に撮っておりますので、添付させていただきます。 自分で拭き掃除などしてもよいのか、または専門業者の対応が必要か、 ご指示いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 氏名:〇〇〇〇 部屋番号:〇〇号室 電話番号:000-0000-0000(※必要なら)
ステップ③:管理会社の指示に従って対応する
管理側が「軽度なので掃除OK」と判断した場合は、エタノールや重曹を使って畳を丁寧に掃除しましょう。
掃除手順は『畳のカビを自分で落とす方法【手順を詳しく解説】』を参照してください。
ただし、次のような場合は専門業者の対応になることがあります。
- 黒カビやシミが広範囲に広がっている
- カビ臭がひどく、部屋中にこもっている
- 畳の奥までカビが浸透している
この場合は、自分で掃除が難しい状態であることを伝え、業者に依頼してもよいかを確認しましょう。
管理側が、クリーニング業者と提携している場合もあるため、勝手に業者を呼ぶのはNGです。
ステップ④:自己責任扱いにならないよう注意!
以下のような対応をしてしまうと、退去時に修繕費を請求されることもあります。
- カビを発見したのに放置した
- 強い洗剤やブラシで畳を傷めた
- 明らかに換気不足など「住み方による原因」があったと判断された
カビが出たら「すぐ連絡+証拠を残す」が鉄則です。
ステップ⑤:火災保険が使えることもある
意外と見落としがちですが、入居時に加入している火災保険に「カビや水濡れによる損害補償」が含まれていることがあります。
保険証券を確認するか、保険会社に問い合わせてみると、修繕費の一部または全額がカバーされるケースもあるので問い合わせてみましょう。
まとめ
畳にカビが生えたら焦らず、まずは乾かして掃除してみよう!
畳にカビが生えても、焦らずに対応すれば大丈夫。
白いカビはエタノールと拭き掃除で簡単に除去できます。
また、掃除後はしっかり乾燥&除湿で再発防止しましょう。
この記事を読んだあなたは、もうカビ予防の知識がついています。
快適なお部屋を守るために、ぜひこの記事の内容を試してみてくださいね。
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